2017年10月22日日曜日

Ubuntu 17.10 がリリースされたものの

Ubuntu 17.10 への更新はしばらく保留しようと思います。
理由はセッションが Wayland になると xinput で入力デバイスの制御ができなくなる。これはノートのタッチパッドを無効化したいので必要です。libinput はデバイスを認識しているので方法はありそう。(しかしXセッションもログイン時に選べるので簡単に回避可能です)
Gnome3 への移行によりメニューバーとタスクバーが統合されておらず画面を最大限有効利用できない。タイトルバーが太い、過剰なエフェクトなどなかなかルックアンドフィールの面で受け入れがたいものがある。逆に言えば Unity はかなり気に入っていました。
まだ試していないものの日本語入力関連での不安。
現在は完全に Ubuntu がメイン環境&仕事道具となっているため冒険は避けたい。

追記
その後17.10へアップグレードしましたがUnityセッションを選べば以前通り使用できています。

2017年4月16日日曜日

Ubuntuで新しいkernelを試す

https://wiki.ubuntu.com/Kernel/MainlineBuildsの手順に従えば良いです。

http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/?C=N;O=Dの好きなディレクトリから以下のような命名規則の3つファイルをダウンロードします。
64bit機の場合はamd64、32bit機の場合はi386を選びます。
linux-headers*generic*amd64.deb
linux-headers*all.deb
linux-image*generic*amd64.deb
最近のバージョンでは
linux-modules*generic*amd64.deb
も必要なようです。

私の場合はintel GPUを使用しているのでdrm-intel-next/current/を試してみました。

事前準備としてvirtualboxなどを導入済みの場合は新カーネルインストール前に削除しておきます。
sudo apt remove virtualbox

またファイルサーバーがhttpsではないので署名も確認しておくことを強くおすすめします。同フォルダのCHECKSUMSとCHECKSUMS.gpgをダウンロードし、まずチェックサムがOKになっているか確認します。
shasum -c CHECKSUMS | grep OK
今度はCHECKSUMS自体が正しいかgpgで検証します。
初回はKernel PPAの鍵を登録します。これには一番上のhttpsページの鍵名を使います。ページ自体がhttpsでURLが信頼の置けるものか確認してください。名前は17C662B0のはずですがご自分でよく確認してください。
gpg --keyserver pgp.mit.edu --recv-key ここに鍵名
そして検証
gpg --verify CHECKSUMS.gpg CHECKSUMS
gpg: Good signatureとなれば検証完了です。

ファイルのあるディレクトリからdpkgでインストールします。
sudo dpkg -i *.deb

再起動すれば完了です。注意点としてはセキュリティパッチなどは自動で降ってこないので定期的に手動で新しいカーネルに更新するか、もしくは元の標準的なものに戻したほうが良いでしょう。あとintelドライバは随時更新されていますが頻繁にバグが入り込むので導入は慎重に。

さて結果ですが速くなって快適性が増しました。
アンインストールには dpkg -l | grep linux などでパッケージ名を検索し、sudo dpkg -P パッケージ名 で可能です。

2017年4月15日土曜日

Ubuntu 17.04を導入した感想

まず気づいたのは動作の軽快さです。体感がかなり違います。
また嬉しいのは Ubuntu 16.10 で目立っていた fcitx バグが解消されました。フォントの大きさが変化したので All Settings > Displays > Scale for menu and title bars で調節することにしました。

気になったバグは音量調節の幅が荒くなったことです。Sound Settingsでは細かく調整できます。
Ubuntu 16のころからあるバグとしてはFirefox+fcitxで候補ウィンドウがチラチラと現れるのが少々気になります。
あとUnityの不満は手軽にショートカットを作る手段がないことですね。.desktopエントリを手動で書けばいいんですが面倒なんですよね。

結論
Ubuntu 17.04はおすすめです。

2017年3月18日土曜日

Wineの文字化けを直す


日本語が文字化けするのは少なくとも2種類の原因があり、
一つはWine のロケール設定が英語などになっているせい。
もう一つはフォントの設定。


よってロケールを日本語にするにはターミナルから以下のように起動すれば良い。
LANG="ja_JP.UTF-8" wine アプリ名.exe
ショートカットなら
env LANG="ja_JP.UTF-8" wine アプリ名.exe
 これで内部でロケール""(既定のロケール)とWin32 APIのW版(ワイド文字)を使っているアプリケーションの文字化けが治った。

regedit コマンドを使えばこれによって何が変わるかわかる。
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\International\ の Locale や LC_CTYPE の値が英語の 00000409 から日本語の 00000411 へ変更されているのがわかる。

そしてフォントの設定はwinetricks fakejapaneseを導入するか、winetricks takaoでtakaoフォントを導入して
regedit で HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Fonts\Replacements\MS UI Gothic 等 の有名所のフォントを TakaoPGothic などで代替してやるだけでよい。